性格は変えられるのか?心理学からみた性格の変化
皆さんは性格を変えたいと思ったことがあるでしょうか?
私はあります。
自分にはビビりで臆病なところがあるので、目の前にチャンスがあっても「どうしよう…失敗するのではないか…」など考えてしまいを活かせないところがあります。
それ以外にも三日坊主なところとか、上げだせばキリがありません。
そんな自分自身の性格を変えられるかということを書いていきたいと思います。
性格は基本かわりません
性格についての議論は専門家の中でも意見が分かれているので、そう簡単に結論は出せないのですが、今の所は性格はかわらないという見方が強いようです。
ではなぜ、「人が変ったようだ」とか「今までの○○とは違う」と形容されたり、例えば車を運転する時だけ攻撃的になったりする人がいるのか?という疑問が浮かぶのですが、人の性格は地層のようにたくさんの層から成っていると考えられ、人の目に映る変化は表層的な部分であるため、あたかも性格が変ったように見えるのではないか。ということだそうです。
「手っ取り早く人生を変える!」「人生を変える〇つの方法」など、色々言われていますが、それは表層的な部分に訴えて変化させるのが目的のため、一見すると変わったのかなぁなんて思いますが、
人間そんなに簡単には変わりません!
根本的な深層の性格部分(前の記事で紹介したビッグファイブ理論に基づく)は一生変化しないという見方が現在は強いです。少し心理学から離れますが、人の性格というのは遺伝子の段階から作られていきます。
(人の発達要因は、遺伝説、環境説、輻輳(ふくそう)説、相互作用説とありますが、今回は相互作用説を使用)
この表をみると、深層的な性格の部分は1~4までに完成されていると考えられます。自力で変えられる5・6は表層的な部分になるので、いざ志高く何か新しいことに取り組んでも挫折してしまう。ということが起きてしまいます。
じゃあどれほど頑張っても未来は変えられない。。もうだめだ。。。と思ってしまわれた方。大丈夫です。
しかし、未来の性格は変えられる
皆さんは下のサイクルは見たことはありますでしょうか?
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
この言葉の由来は諸説ありますが、そのひとつに心理学者・哲学者のウィリアム・ジェームズが残した言葉という説があります。ウィリアム・ジェームズという人は、頭であれこれ考えるよりも、行動して得られた感情や情報からの方が学ぶことが多いのではないか。という「プラグマティズム」という思想を提言した代表的な人です。この思想は後の行動主義にも影響を及ぼしました。(行動主義については心理学の歴史をざっくり紹介しますという記事で触れています)
現在でいう、堀江貴文さんの多動力につながる考えに近いです。
そしてこの言葉が示す通り、性格を変える方法はあれこれ考えるよりも行動を起こすことだと言っています。これは上図<5、社会生活>の所を新たな環境で得た知識や経験で埋め尽くすことで、習慣→人格(性格)→運命を変えられるという話です。
簡単にできれば誰も苦労しない
いやいや、そんなに簡単に物事は進まない。特に性格とか今までの習慣があってそれを変えるには一筋縄でいかないのではないか、と思う人も多いと思います。私もその一人です。もう一度、ジェームズの言葉をみてみます。
どうすれば性格を変えれるか。それは、今この瞬間から、まずは「心」を変えればよいのです。
心を変えるというのは、覚悟を決めるということ。
どんなことがあっても、絶対にやせるぞ!絶対に成功するぞ!絶対にギャンブル辞めるぞ!絶対に合格するぞ!…
ありきたりといえば、ありきたり。
しかし覚悟が決まれば「どうすれば達成できるか」という計画を立てることができ、より具体的に行動を起こしやすくなります。そして周りの人が「お、なんか変わったな」と、あなたの変化に気づく人も現れてきます。
そうなってくると、後は「行動・習慣・人格・運命」は自然と動きだすようになっていきます。
1年間で3日しか休みがない
少しだけ私の話をさせていただきます。私は数年前に1年間で3日しか休みがなかった年がありました。1月1日、2日の年始休暇と、体調不良で休んだ3月8日だけです。あとは全部出勤。
これは会社にやらされたのではなく、自分から「1年間休みなしで働かせてほしい」と申し出たものでした。なぜかというと、仕事ができる自分へと変えたかったからです。当然のことながら、1年間休まなかったからといって仕事ができるようになるかといえば違うのですが、その時はなんとか自分を変えたいという気持ちで取り組みました。
結果はというと、スキル面は大きな変化はありませんでしたが、心の部分、とりわけ精神的疲労との関わり方が大きく成長できたなと感じています。そしてその翌年の最初の出勤日に昇進したのを今でも覚えています。
「心→行動→習慣→人格→運命」のサイクルは、性格とか人生とか、大きなものを変えるものではなく、小さな出来事から変わるものもあるのだと実感することができました。
ブラックみたいなことしないとだめなのか?
自分を変えるのにブラックみたいなことをしないといけないのかと思う人もいると思います。イケハヤさんなんかは「セルフブラック化」なんてことも言っていますし、落合陽一さんも「人の3倍働く」という信条で日々活動されています。
これは自分の思考回路や行動パターンを形成し自分のものにするためには、必ず「質よりも量」をこなさなければなりません。ピアノや料理だって上手くなるには繰り返し練習が必要なのと同じ原理です。量をこなせば後は頭が勝手に動いて、質がついてくるのは皆さん知っての通りです。
そうはいってもなかなか覚悟が長続きしない…
それはよくある悩みだと思います。
次に心理学を応用した気持ちを持続させるためのテクニックを(今回は名前だけ)紹介したいと思います。
気持ちを持続させるには(NLP・マインドフルネス・認知行動療法)
気持ちを持続させる方法はいろんな方法がありますが、その中で3つ紹介させていただきます。
・NLP(Neuro Linguistic Programming 神経言語プログラミングの意)
・マインドフルネス
・認知行動療法
これらの詳しい内容については、長くなってしまうので別記事で紹介したいと思います。
人生を変えるには、上のサイクルを達成することで人は変われることを紹介しました。
心理学がわかればあなたは幸せになれる。
皆様の明日がoneupできる日でありますように。